ダメ人間ブログ

30代職歴なしニートの闇を放出してるブログです

「角換わりの新常識 ▲4八金・2九飛型 徹底ガイド」の紹介、争点のない腰掛け銀にお困りなら読む価値あり

同型腰掛け銀は先手有利の結論が出てから角換わり腰掛け銀は色々な変化が出てくるようになりました。


最近の主流は角の打ち込みのスキがない▲4八金・2九飛型(下図)でしょうか。



この形はプロアマ問わずよく見かけるようになりましたよね。


この形が主流になるようになってから、私にはちょっと悩みが出てきたんです。


それは「争点のない駒組み」です。


どういう事かと言うと、先手なら▲6六歩、後手なら4四歩をなかなか突かない駒組みが増えたので、どうやって攻めていったらいいのか分からなくなったんです。


今までの角換わり腰掛け銀だと、後手が△4四歩を突いている形が多かったので、攻めの基本は4五の地点の争点を利用した▲4五歩からの仕掛けでした。(下図)



でも最近の駒組みはなかなか△4四歩を突かないので▲4五歩の仕掛けが成立せず、それしか頭にない私にはどこから仕掛けたらいいかサッパリだったんです。


新しい攻め筋を考えなければいけない、でも全然思いつかない・・・


早く△4四歩を突いてくれと願う日々・・・


そこを突いてくれなきゃ何もできない・・・頼むよ・・・早く突いてよ・・・


こんな感じでした。


でもいつまでもこんなんじゃダメだよなと思ったので、最新の角換わりを解説してる本はないかなぁとちょっと本屋さんに本を探しに行ったんですよ。


そうしたらありました。最新の▲4八金・2九飛型を解説し、後手が△4四歩を突いてない形の攻め方を解説してる本が。


それがこちら。




「角換わりの新常識 ▲4八金・2九飛型徹底ガイド」です。


ちょっと立ち読みをしてみたら目に飛び込んできたのは後手が△4四歩を突いてない形からの攻めの解説でした。


「おお、まさに望み通りの展開、これは買うっきゃない」


そう思った私は即決で購入しました。新たな攻め筋を知れる事にワクワクしちゃいましたよ。


自分では何も思いつかなかった争点のない駒組みからの攻め、いったいどんな攻め筋なんだろうってね。


実際にこの本を読んでみて、後手が△4四歩を突いてなくても攻める筋はあるというのが分かったのはとても大きかったです。


突かなきゃ突かないで新たな攻め筋はあるんだなって。将棋はホント面白い。


そんな新たな発見をさせてくれたこの本をちょっと紹介したいと思います。


すごく読みやすい本

私がこの本を読んでみて思ったのは「すごく読みやすい本だな」という事です。


図から図への手数が3~8手くらいと少なめに構成されているのでスーっと流れるように読めます。


1ページ当たりの情報量が丁度良いんです。多すぎず少なすぎずって感じでね。


たまに1ページにギュウギュウに手数を詰め込んだ辞書みたいな定跡書もあったりしますが、そういう本とは違ってスッキリしてます。


頭の中で並べるなら3~8手が無理がなくて丁度良いですよね。


図から図へ15~20手とか並べなきゃいけない本もありますが、そういう本は読んでてキツイですから。


無理がなく、読みやすく、頭で理解しやすい、今までで一番読みやすかった本かもしれません。


気が付いたら読み終わっていたという感じで、読んでて疲れない本でしたね。


こういう本が増えると良いなと思いました。


第一章 ▲4八金・2九飛型

最初はこの本の売りでもある▲4八金・2九飛型の解説です。


後手の3つの形に対する指し方を解説しています。


第1節 △4四歩型


まずは普通に後手が争点を作る△4四歩と突いてきたらどうなるか。


これは比較的攻めやすく先手にとって楽な変化だと思います。よく見る攻め筋で自然と攻めていけるので無理がありません。


とは言っても気をつけなきゃいけない注意点とかあるんですけどね。そこもしっかり解説されているので大丈夫ですよ。


最も基本となる攻め筋なのでしっかり頭に入れておきましょう。


第2節 △7三桂型


ここからが私の知りたかった変化です。△4四歩と突かなかったらどうするのか。


上図を見て、どこから手をつけていいか分からないならこの本を読む価値はありますよ。


ただ、この攻め筋はちゃんと勉強しておかないとちょっと怖いかもしれません。何ていうか飛車がね・・・


ソフトならヘタなミスをしないからやってくる事がありますが、自分がやるとなるとミスりそうでちょっと怖いかな。


とは言っても、終盤の細かい所まで解説しているので怖いながらもちゃんと学べばやれなくもないです。


この変化はしっかり終盤まで理解してないと指せないので、よく分からないならこの本で勉強しましょう。


第3節 △6三金型


第3節はじっくりと組む△6三金型です。


すぐに第2節と同じ攻めはこの形だとちょっと通用しない、じゃあどうするかという変化です。


何ていうか、柔軟な指し方だなぁって感じがしました。この本を読まなかったら思いつかなかったですよ。


2パターンの攻めを解説していて「どちらかといえばこちらの方が良いと思う」という感じで締めてます。


とりあえずそのオススメの1つを覚えておけば大丈夫だと思います。


第二章 ▲9五歩型


上図のように、後手が△9四歩と受けず先手が9筋の位を取った形を解説しています。


後手としては端歩を受けると受身になりやすいから代わりに△7三桂と跳ねて反撃を狙いたいという形です。


先手としては端の位のメリットが大きいと判断しているので、お互いに主張のある局面です。


この主張がどう生きるかという部分が見物ですね。


今回は下図のような局面に進みます。



ここでも参考になる攻め筋がいくつか出てくるので読んで損はないと思います。


先手の攻めを牽制する形、いきなり銀をぶつける形、どちらもやられるとけっこう厄介なのでここで対策を学びましょう。


第三章 △6二金・8一飛型

第三章では第一章で先手がやった▲4八金・2九飛型を後手がやったらどうなるかというのを解説しています。


自分がやるのはいいけどやられたらどうするの?という人にも役立つ大切な変化です。


第1節 ▲4八金・2九飛型


先手、後手、ともに同じ形にしたらどうなるか、というちょっと興味深い内容です。


お互いにスキがないように見える形ですが、ちゃんと弱点はあります。そこをどうやって突くかという変化ですね。


ちょっと油断するとあっという間に攻略されてしまうので注意が必要です。


第一章と似た変化も出てきますが、ちょっとした形の違いで先手有利だったものが不利になったりするという面白い変化もあります。


そして今までの角換わりの常識しか頭にないと指せない玉の動きもあって、これは読まなきゃ分からないだろうなぁと思いました。


詳しくは書けないんですが、131ページの一手は驚きましたね。そっち?って感じ。


でも指されてみるとスキを消していて有力という1手。この手を自力で見つけた人は天才だと思います。


第2節 ▲5八金型


第一章とは先後が逆になった形ですね。


ここからは色々な手が考えられるんですが、詳しく解説されている先手のカウンター狙いの一手は面白かったですね。


後手のスキのない形を、攻めてきた所を利用して反撃するという有力な攻め筋です。


△6二金・△8一飛型を攻略する基本的な筋なんですが、後手が受け間違えて攻めが決まると良い感じに攻め込めて気持ち良いです。


これを知らないと自分がやられた時に困るのでしっかり覚えておくといいです。


正しい受け方を覚えておけばそう簡単ではないですが、ちょっと先手有望かもしれません。


後手が迂闊に仕掛けるのは危険だという事ですね。


第四章 ▲4五桂急戦型

やられるとけっこう厄介、受け切るのは大変な戦法、▲4五桂急戦の解説です。


基本は下図のような形からの攻めになります。



ここから先手はどう攻め切るのか、後手はどう受ければやられないのか、けっこう大事な局面になっています。


正直、この局面はすでに先手有望なんじゃないかって思ってしまうほどガンガン攻め込まれるんですよね。


こんな桂馬1つの飛び出しなのに手持ちの角とのコンビネーションで有力な攻め筋になるというのが信じられません。


実践例が少なく、まだ研究課題なんですが、一応、後手も最善を尽くせば何とか受けられるかもという感じです。


ただ、先手の方が指してて気持ち良いと思います。うまくいけばそのまま押し切れる厳しい攻めがけっこうありますから。


とりあえず後手を持って一気に攻め潰されない流れを覚えておく必要はあると思います。


今の所、先手の方が面白そうなので、この本で▲4五桂急戦の攻め筋を覚えて実際にやってみると楽しめると思いますよ。


ちょっと受けミスると一気に崩壊するので、正しい受け方を知らない人が相手ならガンガン攻め込めて気持ち良いと思います。


まだ▲4五桂急戦をよく知らないという方はちょっと読んでみましょう。


第五章 実戦編

ここからは著者である小林七段の実戦譜から学びます。


屋敷九段、村山七段、富岡八段、佐藤(紳)七段、という4人との対局を見られます。


大抵の本だと、実戦譜は棋譜とちょっとの解説だけで、興味のある方は並べてくださいって感じだと思いますが、この本は違います。


62ページも使って図と詳細な解説付きで紹介しています。


盤と駒を用意して並べる必要はありません。そのまま本を読むだけで1局を理解できます。


講座を理解していると「あれ?なんでここでこんな手?」と思う所もありますが、こういう実戦でのミスがあってこその最善手の発見に繋がっているんだというのが分かります。


最善手を解説してもらえるっていうのは棋士の1局1局の血と汗の結晶によって成り立っているんだと感謝せずにはいられません。


そんな実戦譜を見て序盤から終盤までの流れを掴んで、今回の講座の総まとめをしましょう。


屋敷九段の終盤の寄せは見事だったので見てもらいたい1局ですね。


気になった方はぜひ読んでみてください。


最後に

「争点のない形に困っている」

「角換わりの最新形▲4八金・2九飛型を知りたい」


そういった方にはこの本がオススメです。


最初に書いた通り、ホントに読みやすい本なので初めての定跡本としてもいいかもしれません。


この本を基本にして他の定跡本も書いてもらえると分かりやすい気がします。


1ページ当たりの手数、解説のバランスのよさはこれから定跡本を出す棋士の方にも参考になるんじゃないかと思います。


ただ、欲を言えば、第一章の争点のない形からの攻め筋は、もうちょっとおだやかな変化を解説してもらえたら良かったです。


正直、この本で解説されている変化は怖くてなかなか指せないんですよね。


反動がキツイっていうか・・・しっかりした終盤の読みが必要になるので・・・


この本とは違う攻め筋が解説されている本が出る事をちょっと願ってます。


まぁこれは棋力の低い私が悪いのでこの本は全然悪くないんですけどね。


怖い変化ですがしっかり終盤まで解説しているのでやろうと思えばやれますから。


こういうのを怖がらずに踏み込めるようになる事が棋力アップに繋がるんでしょうね。


読みの正確さ、深さが求められるのでそういう練習には持って来いの変化かもしれません。


せっかく解説してもらったのに失礼な文句を言ってますが、4五の争点がなくても攻めていけるというのを知れたのは大きな収穫だったので良かったです。


もし私と同じように争点のない局面に困っているという方は読んでみると解決するかもしれませんよ。


それに、最新の▲4八金・2九飛型のポイントも知れるので、今後の角換わり将棋を見る時の参考にもなりますから読んで損はありません。


最新の角換わりに興味のある方はぜひ読んでみてください。